血糖値が上がるしくみ

ブドウ糖

ブドウ糖とは、ごはんやパン、めん類などの炭水化物が体内で分解されてできる栄養素であり、私たちが生きていく上で欠かせないエネルギーとなります。糖尿病とは血液中のブドウ糖濃度、つまり血糖値が高くなりすぎる病気です。


なぜ血糖値が高くなりすぎてしまうのか、それを知るためには摂取した食物がエネルギーとして利用されるしくみ、つまり代謝について理解する必要があります。ここでは重要な栄養素であるブドウ糖の働きについて説明します。


食事で摂取したごはんやめん類などの炭水化物は消化器官での酵素の働きにより、ブドウ糖に分解されます。その後ブドウ糖は小腸から吸収されて血液中に入り込んでいきます。血液の流れに乗ったブドウ糖は肝臓に運ばれこの時膵臓からインスリンと呼ばれるホルモンが分泌され、ブドウ糖はグリコーゲンという形に変えられて貯蔵されます。


逆に血液中のブドウ糖が少なくなるとグリコーゲンは再びブドウ糖に変えられ血液中に放出されます。そして肝臓に取り込まれなかったブドウ糖はさらに血液の流れに乗って脳や筋肉に運ばれます。膵臓から分泌されたインスリンの働きにより、ブドウ糖が細胞内に取り込まれ、脳や筋肉のエネルギー源になります。脳や筋肉で消費しきれなかったブドウ糖はインスリンの働きによって脂肪細胞に取り込まれ、脂肪として貯蔵されます。


血液中の糖分濃度の通常値は60から160mg/dlの間です。何も食べずに血糖値が下がっても60mg/dl以下にはなりませんし、食べ過ぎても160mg/dl以上にはなりません。その範囲を越えるような場合は、異常ありと判断されます。朝起きて朝食をとるまでの血糖値は通常ですと80から110mg/dlの範囲です。この時に採血をして血糖値が126mg/dlであれば即座に糖尿病と断定できます。