食事療法

調理の知恵

糖尿病の食事療法では、油分や塩分を控えた献立を考える必要があります。ここでは少ない油分や塩分でもおいしく食べる方法を考えてみましょう。糖質・タンパク質・脂質の三大栄養素の中で、特に取り過ぎに注意したいのは脂質です。


糖質やタンパク質が1gあたり4kcalなのに対し、脂質は9kcalと高エネルギーです。また、体に蓄えられる性質をもっているため、脂質の過剰摂取は肥満へと直結します。脂質を含む油脂類は揚げ物、炒め物の調理油、ドレッシング、加工食品なぞ、さまざまなところで使われています。


過剰摂取にならないためには、揚げ物は衣を外して食べる、ドレッシングはノンオイルのものにするなどの工夫が必要です。また調理の際には、油分を抑えるコツとして小麦粉や片栗粉でとろみをつけることや、電子レンジを利用する、フッ素加工のフライパンを利用する、和食中心のメニューにするなどの注意をすれば脂質の摂取を抑えることができます。


次に塩分ですが、塩分にはほとんどエネルギーは含まれておらず、塩分の取り過ぎが直接糖尿病を引き起こすことはありません。しかし、それでも塩分の摂取量には十分な注意が必要です。高血圧や動脈硬化、糖尿病腎症などの合併症は、塩分の取り過ぎによって引き起こされたり悪化したりします。また味付けの濃い食事はご飯が進みますので、糖質の過剰摂取に繋がります。塩分を控えて薄味に慣れれば、食べ過ぎを防ぐこともできます。


ハムやソーセージ、カマボコ、漬物などの加工食品にはかなりの塩分が含まれていますので、できるだけ避けましょう。また、レモンや酢を利用する、干しシイタケや昆布などでだしをとる、にんにく、しょうがなどの香味野菜を利用する、こしょう、カレー粉などを利用するなどのちょっとした調理の工夫で塩分を控えることができます。