食事療法

食物繊維

糖尿病の予防・改善に効果的な栄養素はたくさんありますが、中でも特に注目したいのが食物繊維です。食物繊維とは、食品にふくまれていながら人間が消化・吸収することのできない栄養素のことです。かつては不要な成分だと考えられていましたが、現在では食物繊維が糖尿病や心疾患、大腸がんなどを防ぐことが明らかになりました。


日本人の食物繊維の目標摂取量は1日20~50gとされています。ところが実際の摂取量は16~17gと目標に及びません。現在の日本人の食生活においては、意識的に食物繊維の多い食品を摂取しない限り、必要な量の食物繊維を摂ることは難しいといえるでしょう。


次に食物繊維を上手にとるコツを説明します。一つ目は、食物繊維といってもさまざまな種類があるので十分な効果を得るためにも穀類、豆類、イモ類、きのこ類、海藻類などから多種類の食物繊維をとるようにしましょう。


二つ目は、食物繊維はビタミンやミネラルなどを吸着して排出する性質があり、必要な栄養素まで排出してしまうので3度の食事で平均的に摂取しましょう。三つ目は、生野菜よりも温野菜のほうが食物繊維を摂取しやすいので栄養バランスを考えながら大いに活用しましょう。


四つ目は、野菜や果物の皮は、皮の近くに不溶性食物繊維が豊富に含まれています。りんごやじゃがいも、さつまいもなどの野菜や果物はしっかり洗って皮ごと食べれば食物繊維の摂取に非常に有効です。 食物繊維は単にたくさん摂取すればよいというものではありませんが、以上のことに注意して血糖降下に役立てていきましょう。