診断と治療

インスリン分泌検査

糖尿病を正確に診断するためには、血液を採取して血糖値を調べることが必要です。そのために行われるのがブドウ糖負荷試験です。これは空腹時の血糖値を調べた後、75gのブドウ糖溶液を飲み、その2時間後の血糖値を調べます。


この試験の診断では3つのポイントがあります。一つ目は、空腹時血糖、ブドウ糖溶液を飲んでから2時間後の血糖値の2つの数値が基準値であれば正常。二つ目は、空腹時血糖、ブドウ糖溶液を飲んでから2時間後の血糖値の両方、またはどちらかが境界型なら糖尿病予備軍。三つ目は、空腹時血糖、ブドウ糖溶液を飲んでから2時間後の血糖値のいずれか1つでも糖尿病型に該当すれば糖尿病というものです。


そしてブドウ糖負荷試験と併せて行われるのがインスリンの分泌を知る検査です。この検査でインスリンの分泌状態がわかります。一般に、ブドウ糖を飲んだ後は急に膵臓からインスリンが分泌されるため。血液中のインスリン値も上昇します。血中のブドウ糖が減少すると、インスリンも連動して減少していきます。


これを「インスリン反応」といいます。糖尿病の人はこの反応が鈍くなります。血液中のインスリン値は空腹時で5~15μU/mlが正常値です。この数値のほか、インスリン指数0.8以上が正常とされています。


この場合は0.4以下が糖尿病と診断されます。0.5~0.7の場合は、インスリンの分泌量や反応に問題があると考えられ、将来的に糖尿病になりやすいといえます。なお、血液中のインスリン値が正常にもかかわらず、血糖値が高い場合は甲状腺機能亢進症や肝臓病の疑いがあります。